“伝わるデザイン”とは? 機能するデザインで価値を高めよう!6/27にプチセミナーもやるよ
「伝える」ことより「伝わる」ことが大事。みなさんは、こんな言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
デザインの本質は“伝わる”ことです。相手にいくら一生懸命“伝えて”も、相手が理解してくれなかったら意味がありません。
今回は、「伝わるデザインとは何か」を考えていきましょう。
そもそも“伝わる”とは?
「伝える」と「伝わる」の違いは、よく、「一方通行」であるか「双方向」であるか、といわれます。
例えば、友だちに「赤色のTシャツを買ってきて」と頼んだとき、買ってきてくれたものが思っていた「赤」と違っていたとします。
自分の頭の中に浮かんでいた「赤」と相手が思い浮かべている「赤」は、イコールではありません。買ってきてもらったTシャツが想像と違った時、私たちは初めて「伝わってなかったんだ」と気がつきます。これが「一方通行」です。
これを「伝わる」、つまり「双方向」に変えるためにはどうすればいいでしょうか。
いくつかの手段が浮かぶと思います。
一つ例をあげてみます。手っ取り早いのは、「赤のイメージを具体化すること」でしょうか。
「ポストみたいな赤色のTシャツを買ってきて」のように、共通認識できる「赤」の具体例を挙げて色を示します。デザインにおいては、具体的に赤の色味を数値で伝えることで、コミュニケーションエラーを防ぐことができます。
このように「伝わる」とは、相手と気持ちが通じ合っている状態のことです。
“伝わる”手段を考えるプロセスがデザイン
情報を相手にしっかり伝わっている状態にするプロセスを、デザインと呼びます。5W1Hで整理しながら、「伝わるデザイン」を図解してみました。
目的・目標を達成するため(「なぜ(why)」やるのか)、「伝えたいこと(What)」を「伝えたい人(Who)」に「いつ(When)」「どこで(Where)」「どのように(How)」伝えるのか。
デザインの中でも、特にこの「いつ」「どこで」「どのように」の部分を考えるのが私たちの仕事。私たちが「目的は何ですか?」「ターゲットは誰ですか?」と伺うのは、この精度を上げるためです。
“共感”をうみ価値を高めよう
「いつ」「どこで」「どのように」を考える上で欠かせないのが「共感」というキーワードです。伝わるデザインをとおして顧客に「共感」してもらい、「ファン化」につなげる。そのことにより、モノやコトの「価値」を高めていく。“共感をうむ”ってとっても難しいのですが、これがプロジェクトを成功させる鍵です。しっかり向き合っていきたい項目です。
「伝わるデザイン」をつくるためには
「伝わるデザイン」をつくるためには、お客さまと私たちが“一緒に”取り組んでいくことが大事だと思っています。一方通行のご提案では、お客さまが“しっくり”こなかったり自分ごと化できなかったりで、多分うまくいきません。ターゲットにどう伝わるかを想像し、お客さまとデザイナー双方が納得しながら進めていくのが理想だと思っています。
今月の6月27日(木)に予定しているプチセミナーでは、「チラシやフライヤーを作りたいけど、どう伝えたらいいか分からない…という方に向けたセミナー」と題して、「伝わるための伝え方」を、デザイナー視点でお話しできたらと思っています。細かい技術的なことではなく、「どう形にしていくかのプロセス」をお伝えして、お客さまとデザイナーが一緒に取り組める環境づくりにつなげられたらと思っております。
悩みやご質問なんかも募集していますので、ぜひぜひお気軽にお問い合わせくださいね ^ ^