Design

デザインの分野

2020.09.09

オーデザインチャンネルズの荻野です。

デザインは、さまざまな形の概念から成り立っています。
私たち職業とするデザイナーがいる主な領域には、環境デザイン、プロダクトデザイン、パッケージデザイン、グラフィックデザインの4つの領域があります。

1.環境デザイン
2.プロダクトデザイン
3.パッケージデザイン
4.グラフィックデザイン
最後に

1. 環境デザイン

展示会ブース

環境デザインは、企業や生活環境の空間を計画します。例えば、オフィスの事務エリア、製造エリア、公共の場(カフェ、憩いの場)、商業スペース(ショップ、デパート)、展示会(商談やビジネス機会の創出)など。企業が自らの環境をつくり出すことで、生産の質が向上したり、文化度が高まったり、企業の姿勢を世に伝えたりできるようになります。

2. プロダクトデザイン

あきにゃんクリップ

プロダクトデザインは、家具や自動車、衣類やバッグ、文房具など私たちの身の回りにあるさまざまな製品がプロダクトデザインの領域になります。単に製品の美しさだけでなく、その製品が置かれる環境や、使用される時間などもふまえてデザインを行います。また、大量生産が可能な家電製品などはプロダクトデザインの領域の中でも工業デザイン(インダストリアルデザイン)と呼びます。

3. パッケージデザイン

ピザケース

パッケージデザインは、最初は単なる製品の保護のためだったのが、その製品が消費者に情報を伝えたりコミュニケーションをとったりするための重要な要素になりました。製品のパッケージを考えることは、その製品のブランド開発の一部を担うことになり、消費者との最初のビジュアルコンタクトです。ブランドを理解しパッケージデザインがなされた製品は相乗効果がうまくいき、競争優位をつくり出すともいわれています。

4. グラフィックデザイン

会社パンフレット

グラフィックデザインは、企業名やその企業のブランド、あるいはその企業を代表するシンボルやタイポグラフィを対象とします。グラフィックデザイナーは製品パンフレットやポスター、ロゴタイプの付いたステーショナリーなどをつくり出します。
また、この分野は多様なデザイン分野と結びつけられています。ウェブデザインやインタラクティブデザインなどはITの急増によって発展してきました。現代における企業は、プロのウェブデザイナーなしでは操業できないほどです。ほとんどのデザイナーはプロダクトもしくはグラフィックデザイナーとしての経験を有しています。eビジネスであろうと、インターネットを通じたコミュニケーションであろうと、デザイナーはクライアントのために、包括的なビジュアルアイデンティティやグラフィックシステムを作り出し、定期的に最新のものにし、パートナーとして働くことが求められています。

WEBサイト

最後に

現代の流れとして、それぞれの分野の境界はかなり曖昧になってきています。
それぞれの分野のデザイナーは入り口が違うだけで、クライアントのブランディングに大きく関わっているからです。
ブランディングを思想から表現までを一貫して考える。そんな役目をデザイナーが担っているようです。だからこそ、デザイナーはプロとしてデザインに関わる以上、自分がどういう人間であるか理解し、どうありたいと願うのか、そしてそれをかなえるためにどんな行動をとらなければならないのか、真剣に考える時がきているのかなと思います。

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この記事を書いた人

荻野 祥行

現実逃避じゃないけれど、白塗り姿でたまに出没。 舞踏は心のエクササイズ、ランニングは体のエクササイズである。

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